2023年5月3日水曜日

4月も「子ども主義」の翻訳で瞬く間に過ぎた




 気がつけば、ゴールデンウィークか。
 でも、人並みに休んでもいられない。

 エリザベス・ヤング・ブリューエル女史の『子ども主義』を和訳中で、これがあまりに面白く、気が抜けないのだ。

 「こども主義」についてAIで検索すると、1位にエリザベス、2位にアリス・ミラーが紹介される。
 ミラーの著作は日本でも訳本が出ているのに、エリザベス女史の方はまだない。
 だから、大学を半年で辞めた不肖・今一生が、こつこつと訳しているわけさ。

 学術書なので、あれこれ引用も多く、和訳本を出す際は、数百点以上の注釈を書き起こす必要が出てくるだろう。

 なぜ、世界的に有名なエリザベス女史の本が、日本の児童心理・児童福祉の研究者によって翻訳されなかったのか、気になる。
 英語の本は出ているけれど、こども家庭庁に関わる官僚・政治家・有識者は誰一人読んでないはずだ。

 既に読んでいるなら、こども家庭庁の準備室のYouTubeチャンネルの動画の内容が、どれほど悪しき子ども主義(=子どもは幼いから大人より価値が低いとする偏見に基づく考え)を彼ら自身が体現してしまっていることに気づくはずだからだ。

 大人の「知ってるつもり」に基づく支援や傾聴は、子どもへの敬意を欠いたうそっぱちであり、デタラメそのものだ。

 こども家庭庁は、「家庭」をつけた瞬間から、子どものための機関ではないことに、初代長官も「まーくん」も気づいていない。
 そして、国民自身も…。