
これまでの人生で、命を賭けて何かに取り組むことが、あっただろうか?
そう自問するとき、「そこまで何かに命を賭けたことはない」と答えたくなる。
そもそも、「命を賭けたい」と思えるほど何かへ情熱を持てることは、幸せだろうか?
少なくとも若い頃は、命を賭けることは無条件に怖かった。
それは、親の世代のように国家に戦争参加を強制させられる恐怖がある空気の中で育った世代の特有の感覚なのかもしれない。
60歳を超えた今、死ぬこと自体は大して怖いものではない。何も遺さず消えたとしても、不幸とも思わない。
今日よりも明日が、少しでも面白く楽しく生きたいと願うばかりだ。